2025年1月23日、都内にて「スポまち！表彰2024」を開催し、20自治体の表彰が行われました。「スポまち！表彰」とは、正式名称を「スポーツ・健康まちづくり」優良自治体表彰と言い、スポーツ庁が2021年に創設した制度で、スポーツを活用した「スポーツ・健康まちづくり」に積極的に取り組もうとする自治体を応援し、各自治体のアイデアの中から優良自治体を審査・選出して表彰するものです。
4回目となる今年度は、受賞自治体の中から特色ある取組計画の自治体に対して特別賞を授与することとし、「長官特別賞」は高知県、「ゲスト特別賞」は沖縄県石垣市を選定しました。

各地域からのスポーツによる「まちづくり」のアイデアを表彰

スポーツのチカラを活用し、地域が抱えるさまざまな社会課題（少子高齢化、健康福祉、過疎化、経済衰退など）の解決を図ることを目的としたアイデアや今後の総合的なまちづくり計画を全国から募集し、今回より、地域振興において「経済・環境・健康・交流・ローカルブランド」の5つの価値に基づいた取組なのかも評価基準としました。
今年度は、優良自治体として20自治体が選定され、さらに選定された優良自治体の中から特色ある取組計画の自治体に「長官特別賞、ゲスト特別賞」を授与しました。

各受賞自治体の取組計画についてご紹介します。

「スポまち！表彰2024」受賞自治体一覧

長官特別賞「高知県」、ゲスト特別賞「沖縄県石垣市」を選定

長官特別賞には、よさこい文化を絡めたダンスでまちづくりを進める「高知県」、ゲスト特別賞には、スポーツ×アルバイトという新たな合宿誘致に取り組む「沖縄県石垣市」を選定しました。

《長官特別賞》高知県
“南国土佐の情熱が舞う”よさこい発祥の地・高知によるダンスを活用した地域の活性化

身近に“やりたいスポーツができる”場づくりとして、地元発祥よさこいを絡めて「ダンス」を通じたスポーツ振興や地域活性化に取り組んでいます。個人の能力に応じたパフォーマンスで楽しめるダンスは、年齢や障害を問わないインクルーシブなスポーツ。リモートによるレッスンなどデジタル技術も活用しています。ダンスを通じて、子供や若者、障害者がいきいきと輝ける地域づくりを目指します。

《ゲスト特別賞》沖縄県石垣市
『アルバイト×合宿×スポーツDX＝無限大∞』 〜スポーツ合宿を通じた産業を支える働き手の確保・地域交流を通じた関係人口の拡大【石垣島を第二の故郷に】〜

若いアルバイトの働き手不足という地域課題を解決するために合宿で来島した学生に“アルバイトと合宿の両立が可能な点をPRした合宿誘致”を行い、働き手不足解消と、競技者の活動資金確保等の活動支援に取り組みます。合宿の様子をスポーツDXを活用して映像化してスポーツ環境を充実化。“スポーツ合宿地”としての“ブランディング”を強化します。

室伏長官・増田明美さんのコメント

「スポまち！表彰2024」に出席した室伏長官のコメントをご紹介します。

室伏長官

各自治体の提案は、これまで以上に地域を元気にしようという気概が強く感じられました。今回、スポーツ庁からは自治体の提案に対して5つの価値（経済・環境・健康・交流・ローカルブランド）を提示させていただき、どういうところに取組の強みがあるのか、現在から将来に向けた方向性なのか等、レーダーグラフ化でき、提案内容がとても分かりやすくなりました。
一つの価値に注力した自治体もあれば、5つの価値をバランスよく捉えた自治体もあり、それぞれの特色が出ていて素晴らしかったと思います。

ゲスト特別賞を選定いただいた増田明美さんのコメントをご紹介します。

増田さん

働き手不足や少子高齢化という地域課題を解決するための「スポーツ×アルバイト」に取り組もうとしている沖縄県石垣市をゲスト特別賞に選定しました。石垣市の取組は、スポーツを通じて地域の課題を解決する画期的なアイデアで、経済的に厳しい生徒・学生にとっても合宿に参加しやすくなると考えます。観光地としての特性を生かした素晴らしい施策です。

まとめ

「スポまち！表彰」も回を重ねるごとに各自治体の地域資源とスポーツ・レガシーを活かした独自性の高いアイデアが集まりました。スポーツ庁では今後も関係府省庁と連携・協力して、地域により特色あるスポーツによる「まちづくり」の全国各地での取組を応援してまいります。

●本記事は以下の資料を参照しています

スポーツ庁 - スポーツによる「まちづくり」を応援します！（2025-02-01閲覧）