「スポまち!表彰2025」開催! 18自治体の取組を表彰!

- もくじ
- 各地域からのスポーツによる「まちづくり」のアイデアを表彰
- 受賞自治体および、長官特別賞、ゲスト特別賞、10周年記念特別賞
- 「スポまち!表彰2025」受賞自治体一覧
- 《長官特別賞》静岡県静岡市 だれもが、いつでも、どこでも楽しめる「“ユニバーサルスポーツの聖地”しずおか」へ!
- 《ゲスト特別賞》鹿児島県指宿市 アスリート・ミール・プロジェクト 〜産官学連携による持続可能なスポーツまちづくり〜
- 《10周年記念特別賞》茨城県笠間市 スポーツシティかさま 〜21.0975km 駆け抜けるその先に〜
- 《10周年記念特別賞》茨城県境町 国内最大級の“ビッグエアパーク”を核に、世界に誇るエクストリームスポーツの聖地へ ~茨城県境町が目指すスポーツを核としたまちづくり~
- 河合長官・増田明美さんの表彰式後のコメント
- まとめ
スポーツ庁では、「スポまち!表彰2025」を開催し、18自治体を表彰いたしました。受賞自治体の中から特色ある取組計画の自治体に対して授与する特別賞は、長官特別賞に「静岡県静岡市」、ゲスト特別賞に「鹿児島県指宿市」、今年はスポーツ庁創立10周年を迎えたこともあり10周年記念特別賞を設け、「スポまち!表彰」5年連続受賞の「茨城県笠間市」「茨城県境町」を表彰しました。
各地域からのスポーツによる「まちづくり」のアイデアを表彰
「スポまち!表彰」とは、正式名称を「スポーツ・健康まちづくり」優良自治体表彰と言い、スポーツ庁が2021年に創設した制度で、スポーツを活用した「スポーツ・健康まちづくり」に積極的に取り組もうとする自治体を応援し、各自治体のアイデアの中から優良自治体を審査・選出して表彰するものです。
地域が抱えるさまざまな社会課題(少子高齢化、健康福祉、過疎化、経済衰退など)をスポーツのチカラを活かし解決を図る自治体のまちづくり計画を、「経済・環境・健康・交流・ローカルブランド」の5つの価値に基づき、持続可能性がある取組計画となっているかということを評価基準としながら、優良自治体を選定します。さらに優良自治体の中から特色ある取組計画の自治体に対して特別賞を授与します。
「スポまち!表彰2025」の式典は、2025年11月18日に都内で行われ、河合純一長官と受賞自治体の代表者が出席しました。特別ゲストには昨年度に引き続き、スポーツジャーナリストで大阪芸術大学教授の増田明美氏をお迎えし、時にユーモアのある和やかな雰囲気で行われた式典は、受賞自治体の取組を称えるとともに、今後のまちづくりへの意欲を高める時間となりました。

式典の第2部では、沖縄SV 株式会社代表取締役CEOの高原直泰氏による基調講演が行われました。高原氏は、沖縄SVのサッカーを通じて地域創生に貢献することを目指した活動の一つとして、沖縄でコーヒーを栽培するプロジェクトの取組を紹介。地域密着型のスポーツクラブ運営で、地域活性化と信頼構築に努めていると語りました。

式典終了後、受賞自治体同士が交流できる場となる名刺交換会を初めて開催。各自治体関係者たちが顔を合わせながら、それぞれの取組について意見交換が行われるなど、「スポまち」による横の繋がりが広がったのではないでしょうか。

受賞自治体および、長官特別賞、ゲスト特別賞、10周年記念特別賞
各受賞自治体の取組計画などについてご紹介します。
「スポまち!表彰2025」受賞自治体一覧
| № | 自治体名 | 取組名称 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 北海道東川町 | 「官民学連携モデルによる持続可能な地域共生社会の実現~コンディショニングから広がる日本一健康なまちづくり~」 | |
| 2 | 岩手県岩手町 | まちに笑顔!女子サッカーによる地域活性化プロジェクト | |
| 3 | 宮城県利府町 | 弓とともに歩んだ町・利府町~「弓道スポーツ文化ツーリズム」プロジェクト! | |
| 4 | 茨城県笠間市 | スポーツシティかさま ~21.0975km 駆け抜けるその先に~ | 10周年 記念特別賞 |
| 5 | 茨城県境町 | 国内最大級の“ビッグエアパーク”を核に、世界に誇るエクストリームスポーツの聖地へ ~茨城県境町が目指すスポーツを核としたまちづくり~ | 10周年 記念特別賞 |
| 6 | 埼玉県熊谷市 | 産学官によるスポーツDXで熊谷を日本一アツいスマートシティへ 〜AI技術で誰もがデータ分析にチャレンジできる街に〜 |
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| 7 | 埼玉県久喜市 | 「買い物ついでに健康づくり!久喜市ピックルボール×商業施設プロジェクト」 | |
| 8 | 神奈川県寒川町 | ストリートスポーツを活用したONLY-ONEのまちづくり | |
| 9 | 福井県小浜市 | 御食国×スポーツまちづくり OBAMAモデル | |
| 10 | 静岡県静岡市 | だれもが、いつでも、どこでも楽しめる「“ユニバーサルスポーツの聖地“しずおか」へ! | 長官賞 |
| 11 | 静岡県磐田市 | スポーツのチカラで未来を創る~いわたスポーツプラットフォームの共創の取組~ | |
| 12 | 愛知県豊田市 | 「こどもが走り出す、スポーツで動くまち・とよた」~地域と育む、ミライのエンジン~ | |
| 13 | 三重県松阪市 | 「夢の循環プロジェクト 〜心が踊り、感動が舞い、夢を育む〜」 | |
| 14 | 徳島県 | 世界に〇〇!“スポーツ立県とくしま”地域活性化プロジェクト | |
| 15 | 大分県別府市 | 温泉とスポーツDXの融合 〜「温泉で“ととのう”、スポーツで“つながる”、別府がもっと好きになる」まちへ〜 |
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| 16 | 鹿児島県指宿市 | アスリート・ミール・プロジェクト ~産学官連携による持続可能なスポーツまちづくり~ | ゲスト 特別賞 |
| 17 | 鹿児島県大崎町 | 歩く・動く・巡る ロゲイニングでつながるまち大崎町 ~スポーツで生む地域の健康と交流~ | |
| 18 | 沖縄県石垣市 | 『離島と全国を繋げるスポーツDX』 ~【離島のハンディ克服】AIカメラを活用したオンライン指導~ |
《長官特別賞》静岡県静岡市
だれもが、いつでも、どこでも楽しめる「“ユニバーサルスポーツの聖地”しずおか」へ!
「全国からパラスポーツを楽しむ人が集まるまち」を目指し、IAI パラスポーツパークやナショナルトレーニングセンターなど、多様なスポーツ施設が集まる清水区庵原地区の各スポーツ施設を誰もが安心して利用できる施設に改修。また、パラスポーツを支援する人材や団体を統括する組織化を支援し、ソフト面でも誰もがスポーツを楽しめる環境を整備します。市民や民間事業者との共創により、スポーツの持つ力で社会的価値と経済的価値を結ぶ好環境を生み出す取組です。

《ゲスト特別賞》鹿児島県指宿市
アスリート・ミール・プロジェクト 〜産官学連携による持続可能なスポーツまちづくり〜
スポーツコミッションが中心となって、指宿市をスポーツ合宿の拠点として活かす中で、「食」の面からアスリート支援を強化する取組です。合宿に来る若手アスリートなどを主な対象に、栄養面・実用性・利便性を兼ね備えた食事(ミール)を開発・提供することで、地域活性化、人材育成、地域ブランド構築など、三方よしの産官学で連携して持続可能な「スポーツまちづくり」を目指します。

《10周年記念特別賞》茨城県笠間市
スポーツシティかさま 〜21.0975km 駆け抜けるその先に〜
笠間市がスポーツを核としたまちづくり「スポーツシティかさま」では、「アベベ・ビキラメモリアル かさま陶芸の里ハーフマラソン大会」などを通じて、①スポーツ×国際交流、②スポーツ×観光、③スポーツ×ダイバーシティなど、スポーツを「する」だけではなく、多くの人が楽しめる笠間市の魅力を伝える機会を創出します。

《10周年記念特別賞》茨城県境町
国内最大級の“ビッグエアパーク”を核に、世界に誇るエクストリームスポーツの聖地へ ~茨城県境町が目指すスポーツを核としたまちづくり~
冬季オリンピック種目として採用されている大型ジャンプ台(ビッグエア)や東京2020のアーバン競技施設を移設・全天候化したパークなどを中核に、エクストリームスポーツ(BMX、スケートボード、インライン、スクーター、ビッグエア等)を集積し、スポーツを核としたまちづくりに取り組んでいます。

河合長官・増田明美さんの表彰式後のコメント
「スポまち!表彰2025」の表彰式後、河合純一長官と増田明美さんにお話を聞きました。
- ●河合長官
- あらためて18自治体の取組を聞かせていただき、地域には、観光資源や食文化など多くのリソースがあることを再発見しました。自治体の皆さんの熱い気持ちも感じられたので、スポーツ庁としてしっかりと受け止め、伴走支援ができるといいかなと思いました。まちづくりは教育にも関わっている部分もありますので、今後の部活動の改革を含め、自治体と一緒に取り組みたいと強く感じました。
今回受賞されたすべての団体に行けるかどうわかりませんけれども、ぜひお伺いをしながら、話をじっくり聞かせてもらったり、現場を見させてもらったりしたいですね。まだエントリーしていない自治体にも積極的にアピールして、好循環が生まれるような仕掛けも考えたいと思います。
- ●増田さん
- スポーツによる“まちづくり”の機運は全国各地で感じます。マラソンなどはスポーツツーリズムの最たるものだと思いますが、参加者やボランティアの方々、街全体のパワーを感じます。河合長官が最初の挨拶で、“地域の課題はピンチではなくチャンスだ”と言ってくださりましたが、スポまち!表彰では自治体が積極的に課題を解決しようとしている空気に触れられることが嬉しいなと思います。

まとめ
今回の「スポまち!表彰」でも各自治体の地域資源とスポーツ・レガシーを活かした独自性の高いアイデアが集まりました。河合長官が式典挨拶で「スポーツには人を笑顔にして、楽しく前向きにする力があると、私も信じています」と語ったように、スポーツには、人や地域を元気にできるポテンシャルが秘められています。創立10周年を迎えたスポーツ庁では、地域により特色あるスポーツによる「まちづくり」の全国各地での取組を応援してまいります。
●本記事は以下の資料を参照しています



