感動する大学スポーツの実現を目指して!〜感動する大学スポーツ総合支援事業〜

感動する大学スポーツの実現を目指して!〜感動する大学スポーツ総合支援事業〜

「大学スポーツ」は、学生アスリートだけでなく、多くの学生が健康や社会的スキルを向上させる価値を見いだせる重要な活動です。大学は保有する豊富なスポーツ資源を活用しながら地域社会の発展を促進していく役割を担っています。スポーツ庁では「感動する大学スポーツ」を目指し、学生と大学を包括的に支援し、大学スポーツの潜在的な価値を引き出し、地域振興に寄与する「感動する大学スポーツ総合支援事業」に取り組んでいます。今回、デポルターレでは本事業について解説します。

感動する大学スポーツ総合支援事業とは

本事業は「感動する大学スポーツ」の実現を目指すため、“大学スポーツの振興”に向けた調査研究および“大学スポーツを活用した地域振興”のモデル創出に取り組んでいます。その成果を広く提供し、大学スポーツを「する・みる・ささえる」学生や大学を、UNIVAS(一般社団法人大学スポーツ協会)と連携・協力して総合的に支援することを目的とした事業です。

大学のスポーツ資源を活かした地域振興

大学が有するスポーツ資源(人材・施設・知識)を充分に活用し、自治体等の地域の組織と連携・協力した地域振興の取組をモデル的に実施・検証分析し、その成果を全国に横展開を促します。

(例)

  • 大学スポーツに関する人材を派遣して地域スポーツの活性化を行う
  • 地域スポーツを担う指導者などの人材育成
  • 大学施設を利用した地域へ向けた公開講座・スポーツ教室の開催など

大学スポーツの価値を地域へと波及していきます。

大学スポーツの新たなムーブメントを創出!

第3期スポーツ基本計画に記載されている「大学スポーツの価値向上・認知向上」の取組を重点的に推進します。大学スポーツ振興の“新たなムーブメント”を創出するため、国内外大学アスリートとの対抗戦の実施など、大学スポーツの魅力を充分にアピールできる大会の企画運営を行います。

筑波大学のホームゲーム「TSUKUBA LIVE!」

大学スポーツの新たなムーブメントの創出に取り組む筑波大学の事例を紹介します。創立50周年を迎えた筑波大学では、「大学スポーツの可能性を広げ、スポーツで交流と興奮、文化を創る」というビジョンのもと大学主催のホームゲーム「TSUKUBA LIVE!」を開催。アメリカの大学で開かれるホームゲームを参考にしながら2022年8月から始まりました。
ホームゲームは、学生や教職員のみならず、地域の人たちも観戦できる地域に開かれたものです。大学スポーツ観戦の魅力を地域に発信しています。

筑波大学のホームゲーム「TSUKUBA LIVE!」の様子:イメージ1

筑波大学のホームゲーム「TSUKUBA LIVE!」の様子:イメージ2

2023年11月15日、6回目となる筑波大学ホームゲーム「TSUKUBA LIVE! NEXT50」Hawai'i Future Cupが開催されました。2022年度の全日本インカレ優勝チームの「筑波大学男子バレーボール部」と、2年連続で全米大学チャンピオンに輝く「ハワイ大学男子バレーボール部」による、日米トップ大学による国際親善試合です。

試合観戦は有料で行われ、来場者数は1,130名を超えるTSUKUBA LIVE!の観客最多を更新。両チームともセットを奪い合う白熱した息を呑む試合となり、最終セットを掴んだハワイ大学の勝利となりました。多くの観客にスポーツ観戦の醍醐味が伝わる好ゲームでした。

2023年11月15日に行われた「TSUKUBA LIVE! NEXT50」Hawai'i Future Cupの様子:イメージ(写真)2023年11月15日に行われた「TSUKUBA LIVE! NEXT50」Hawai'i Future Cupの様子

まとめ

全国の大学ではさまざまな「スポーツ」が実施されていますが、一般的には大学スポーツは「大学生だけのもの」と認識されている方が多いと思われます。しかし大学スポーツで積み重ねられ続けてきた「スポーツ資産」は貴重で、その価値・効用は地域社会の発展を支える可能性を持っています。「感動する大学スポーツ」の実現は、大学スポーツの発展・振興だけにとどまらず、わが国のスポーツ文化の向上にも繋がるものなのです。ぜひ、この機会に大学スポーツに注目してください。

●本記事は以下の資料を参照しています

スポーツ庁 - 令和5年度「感動する大学スポーツ総合支援事業」の公募について(2024-02-01閲覧)
筑波大学 - 日米男子バレーボールの覇者・筑波大とハワイ大が激突‼ 【TSUKUBA LIVE!】(2024-02-01閲覧)

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