スポーツ観戦と飲食がコラボ!新規ファンを増やすサービスを展開する「FC琉球 × OKTコミュニケーションズ」

スポーツ観戦と飲食がコラボ!新規ファンを増やすサービスを展開する「FC琉球 × OKTコミュニケーションズ」

スポーツ庁ではスポーツを核とした地域活性化の実現に向け、地域におけるスポーツオープンイノベーションプラットフォーム、通称SOIP(ソイップ)の構築を目指す「地域版SOIP」を推進。地域に根差したスポーツチーム・団体と他産業界との連携による新規事業の創出を支援しています。昨年度は北海道、関西、中国、沖縄の4地域を拠点とするスポーツチーム・団体とともに、スポーツ産業の新たな未来をつくるパートナー企業を募集。計11社・12プロジェクト(以下、PJT)が採択され、アクセラレーションプログラム「INNOVATION LEAGUE SPORTS BUSINESS BUILD」を通して事業アイデアのブラッシュアップが進められました。

2022年2月には地域版SOIPの成果発表会(デモデイ)を開催。そのデモデイで実施されたピッチ(プレゼンテーション)にて、12PJTの中からオーディエンス賞を受賞された沖縄県沖縄市を中心に県全域をホームタウンとするプロサッカークラブ「FC琉球」と“ちょい飲み支援サービス”を運営する「OKTコミュニケーションズ株式会社」による取り組みについて紹介します。

お酒のサブスクでファン増加を促す

今年2022年に本土復帰50年を迎え注目の集まる沖縄県から地域版SOIPに参加したのが、沖縄初のプロサッカークラブFC琉球とOKTコミュニケーションズ株式会社。OKTが提供するちょい飲み支援アプリ「AWAPASS」は沖縄県内の居酒屋などの飲食店にて月額600円(税別)で泡盛を毎日2杯飲めるというシステムで、お酒のサブスクリプションのようなサービス。現在、加盟店は700店舗を超えています。今回、FC琉球が試合に勝てば1杯追加で無料、優勝したらAWAPASSを1カ月無料という仕組みとなり、「スポーツ×飲食」を共創させたプロジェクトです。

このプロジェクトの背景として、FC琉球ではファンおよびスタジアムへの来場者を増やしたいという課題を持っており、チームへの接点となる“タッチポイント”を増やすことを考えていました。一方、OKTにとってはアプリの普及増加と地元の伝統的な名産品である泡盛を若者にももっと広めていきたいという想いがあったようです。

ファンづくりの態度変容:資料

開幕戦とともにFC琉球AWAPASSをスタート

今回、既存のAWAPASSとは別に“FC琉球AWAPASS”を立ち上げ、FC琉球ファンクラブ会員向けメッセージをはじめSNSなどインターネットなどで告知。飲食店でもポスターやPOPなどプロモーション活動を行いアプリの利用者を増やしていきました。

加盟店の店舗内:イメージ加盟店の店舗内イメージ

サービスは2月20日の開幕戦とともにスタート。那覇市内の飲食店50店舗で利用実験が行われました(2022年5月現在、約70店舗が加盟)。スタジアムでの実証実験は4月から行われましたが、まん延防止等重点措置期間のために、思うようにデータは取れていませんが、利用者および飲食店からの反応は好評だったそうです。
実証実験に参加した飲食店からは、「集客に困っているので3杯無料でも構わない」「来店客増加を期待できる」「ファンからFC琉球応援店舗として認知向上を図れる」といった声がありました。

将来の展望:資料

地域版SOIP参画は地域課題を知るいい機会になった

共創相手のOKTコミュニケーションズ株式会社にも今回の取り組みについてお聞きしました。

地域版SOIPに参画してみて、沖縄のスポーツチームが抱えている地域課題を知るいい機会になりました。その中で、FC琉球さんの課題解決に弊社サービス「AWAPASS」を活用できることが決まりとても嬉しく思います。東京でのデモデイでは、コロナ禍の影響により実証実験ができておりませんでしたが、オーディエンスの皆様に興味関心を持ってもらえたことで、オーディエンス賞をいただくことができ、至極光栄でございます。

今回の取り組みを新聞に取り上げていただいたことで、沖縄の多くの方たちに認知してもらうことができました。しかし、コロナ禍の影響で居酒屋へ行く機会が減ったことにより、AWAPASSを利用するまでに至らないのが現状です。引き続き飲食店と共にAWAPASSを活用してFC琉球の課題解決に取り組み、沖縄全域でFC琉球を応援していきたいと思います。

地域の方々がチームの存在を身近に感じ、いずれはファンとしてスタジアムに

琉球フットボールクラブ株式会社の荻原直樹事業本部長に本プロジェクトへの想いを伺いました。

「沖縄県では米軍文化の影響もあってか、サッカーは野球やバスケットボールに比べて認知が低い傾向にあります。スポーツ観戦とお酒の親和性は高く、また島人(しまんちゅ)はお酒が好きな方が多い気質もあり、飲食店はサッカーに関心が薄い方にもチームを認知していただく“タッチポイント”として最適だと思いました」。

「まだ県内のコロナウイルス感染状況が思わしくなく、スタジアム観戦も飲食店利用も少ない状況ですが、FC琉球AWAPASSの利用を通じてFC琉球の試合速報や勝敗結果を気にしてもらえるきっかけになればと思います。そこから将来はファンになってみよう、スタジアムに足を運んでみようと繋がっていくことを願っています」。

まとめ

お酒とスポーツ観戦を組み合わせた「FC琉球 × OKTコミュニケーションズ」の事例をご紹介しましたが、お酒が好きな方が多い県民性を活かしたおもしろい取り組みだと思いました。新型コロナウイルスによる経済的なダメージが大きかった飲食店とスポーツ界ですが、こうした相乗効果が期待できる取り組みで互いを活性化させるアイデアはもっと増えてくるのではないでしょうか。

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●本記事は以下の資料を参照しています

スポーツ庁 - 令和3年度スポーツ産業の成長促進事業「スポーツオープンイノベーション推進事業(地域版SOIPの先進事例形成)」の運営協力事業者の採択結果について(2022-05-01閲覧)

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