現場レポート!室伏長官による熊本の小学校で紙風船を使った特別授業!

現場レポート!室伏長官による熊本の小学校で紙風船を使った特別授業!

熊本市教育委員会が主催する「Kumamoto Education Week」の一環で、室伏長官が熊本市立向山小学校に出向き、子供たちに紙風船を使った独自のトレーニング方法による特別授業を実施しました。子供たちは初めて体験する体の動かし方に驚きながらも、楽しく体を動かしました。小学校で行われた長官の特別授業についてレポートします。

室伏長官が熊本の小学校へ!

「Kumamoto Education Week」とは、「みんなの夢が未来を創る」をテーマに、1月20日〜28日の9日間、教育DXの推進に向けた有識者によるトークセッションや子供参加型のプログラムなど60以上のイベントや講座が対面やオンライン配信で行われます。今回、長官が熊本市立向山小学校で行った特別授業もKumamoto Education Weekの一環です。子供たちが楽しみながら自発的に運動やスポーツに取り組むきっかけになるようにと、室伏長官は主催の熊本市教育委員会から依頼を受けました。

今回、長官が訪れた熊本市立向山小学校は、児童数464名、熊本市中央区のなかでも歴史が古く、連携型小中一貫教育を行っている小学校です。子供たちは特別授業の前に室伏長官の現役時代の活躍を動画で観たり、保護者から話を聞いたり、長官についてしっかり予習していたようで、長官が体育館に入るやいなや大歓声で出迎えてくれました。

授業に先立ち、長官から「おはようございます。向山小学校の皆さんは、日本で一番元気かもしれませんね。学校でスポーツをするのも大事ですし、お父さんやお母さん、きょうだいと一緒に体を動かして遊ぶことも大事です。これから伝えるトレーニングで体を動かすことを積極的にやっていただきたいと思います」と挨拶がありました。

向山小学校の子供たちに挨拶する室伏長官:イメージ(写真)向山小学校の子供たちに挨拶する室伏長官

紙風船を使ったトレーニングに笑顔の子供たち

特別授業は小学6年生と5年生の児童を対象に、紙風船をつぶさずに体を動かして体幹を鍛える独自のトレーニング法のレクチャーです。最初に紙風船の有無によって体を動かす筋肉の箇所が変わることを伝えると、子供たちの興味は俄然と上がりました。紙風船を使ったトレーニングは運動ができる、できないに関わらず、子供から大人まで楽しめるエクササイズです。プロスポーツ選手もトレーニングで実践しています。

長官は両手で紙風船を挟んで持ち、上半身を上下左右に動かしたり、2人1組になって紙風船をキャッチしたり、さまざまな動きを紹介。子供たちは笑顔で体を動かすことを楽しんでいました。子供たちにとっては特別授業の時間は、あっという間だったらしく、授業が終わるのを名残惜しんでいました。

特別授業の様子:イメージ1

特別授業の様子:イメージ2(写真)特別授業の様子

特別授業を終えた長官の感想

元アスリートでスポーツ庁長官という肩書きの人が来て、とんでもなく激しい運動でもさせられるんじゃないかと思った子も居たかもしれませんが、今回は、人間として基本的な動き、日常生活での動きにも関わる運動を選びました。子供たちが一生懸命に体を動かしている姿にたくましさを感じましたし、笑顔も見られて嬉しかったです。いろいろなスポーツや体の使い方を覚えて、子供たちの運動欲求に応えていって、豊かに成長していってほしいと思います。

紙風船トレーニングは誰でも簡単に取り組めますが、きちんと取り組むとプロスポーツ選手でも疲れるような内容です。紙風船を使うと“こんなこともできるのか”と思ってもらえたのではないでしょうか。トレーニングは工夫次第で多様な体づくりが可能です。今回の授業を通じて、子供たちが自主的に体の動かし方を学ぼうとしてくれることに期待しています。学校でも体育の授業や部活動のウオーミングアップに取り入れてほしいと思います。

特別授業を終えて6年生たちと記念撮影:イメージ(写真)特別授業を終えて6年生たちと記念撮影

まとめ

室伏長官による特別授業は、子供たちにとって貴重な体験だったと思います。今回の特別授業を実現させた熊本市教育委員会では、「Kumamoto Education Week」を通じて、地域社会が一体となって連携・協力し、互いの教育力を高める情報を発信しています。その中には子供の体力づくりやスポーツを楽しむ環境整備も含まれています。
スポーツ庁では「第3期スポーツ基本計画」のなかで「共生社会の実現や多様な主体によるスポーツ参画の促進」を重点施策に掲げ、誰もがスポーツに参画できるような機会の創出に取り組んでいます。とくに新型コロナウイルス感染拡大の影響等を受けてスポーツ機会が減少してしまった子供たちには、スポーツ機会の確保や体力向上は大きな課題として受け止めています。スポーツ庁では、今後も子供たちが楽しみの中で多様な運動やスポーツに親しむことができる機会の創出を図りながら、学校や地域等とも連携した取り組みを進めていきます。

●本記事は以下の資料を参照しています

Kumamoto Education Week(2024-01-01閲覧)

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