さらなる大学スポーツの活性化に取り組んだ「UNIVAS」の1年

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昨年2019年3月、大学スポーツを横断的に統括する組織として設立された一般社団法人大学スポーツ協会、通称「UNIVAS(ユニバス)」。初年度は設立理念である「卓越した人材の輩出」に向けて企業4社と5年間のパートナーシップ締結を行い、この1年、大学生アスリートの環境整備に努めてきました。

リーダー人材の育成プログラムとして、新キャプテンを集めた「リーダーズキャンプ」や、入学前の運動部学生への「学習支援プログラム」などを実施し、パートナー企業と協力しながら、さらなる大学スポーツ全体の活性化に取り組んでいます。

3月27日(金)、そうした理念の体現に貢献をした学生アスリートやスポーツに関わる学生、OB・OG、指導者、団体を選出し表彰する『UNIVAS AWARDS2019-20』が執り行われました。

新キャプテンを対象にリーダーズキャンプを開催

リーダーズキャンプの写真

UNIVASはパートナー企業と協力して「リーダーズキャンプ」を初開催。「リーダーズキャンプ」は運動部の新キャプテンを対象に、2日間泊まり込みでプロアスリートの指導者も実践している 講座やワークショップを行い、競技種目や大学の垣根を越えて交流を行う新たな試み。さまざまな視点や価値観を共有し、キャプテンとしての心構えや組織づくりを学び、競技のみならず「社会」で求められるリーダーへ成長することが目的です。

2月16日(日)〜17日(月)、パートナー企業の株式会社マイナビの協力のもと「UNIVASリーダーズキャンプ2020」を開催。北海道から九州まで23大学19競技41名の新キャプテンが、会場である千葉県長生郡長南町・ちょうなん西小に集まりました。

1日目の夜には特別ゲストとして、元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗氏が参加。学生に向けてキャプテンとして自身が経験したことから学んだリーダー論などが語られました。

参加者は、2日間に渡って大学・競技を越えた個人ワーク・グループワークを行い、社会に求められているリーダーや、リーダーとして、チームとしてのビジョンを描くことの大切さ などを学びました。今後、これらのプログラムは所属チームで活かされることでしょう。

【動画】「UNIVASリーダーズキャンプ2020」
https://www.univas.jp/news/11578/

入学前教育プログラムをスタート

Café de UNIVASの画像動画コンテンツ「デュアルキャリアプログラム(入学準備編)」
Café de UNIVAS ゲストの宮﨑大輔/日本体育大学(右)、泉谷莉子/武庫川女子大学大学院(左)、ナビゲーターの土屋炎伽(中央)(2020年3月撮影時点)

UNIVASの理念の一つに「文武両道」があります。学生アスリートの中には部活動に打ち込みすぎるあまり、本分である学業が疎かになってしまうこともあり、UNIVASではそうした課題へも積極的に取り組んでいます。

今回、スポーツ推薦等で入学を予定している学生を対象に、入学前教育プログラムとして、「①入学準備」と「②学習支援」の2つの取り組みを進めており、2020年1月から「入学前教育プログラム(学習支援)」の実証調査を開始。また、2020年3月末に動画コンテンツ「デュアルキャリアプログラム(入学準備編)」を配信しました。

「①入学準備」の一環として、パートナー企業の株式会社マイナビと連携し、「デュアルキャリアプログラム(入学準備編)」を提供。大学入学前の高校生に対し、大学入学後に運動部学生として大学生活を送る上で基礎となる知識について、入学前から理解を深めることと目的とし、現役学生アスリートや大学スポーツを経験したトップアスリートの話を聞くことで、新しい生活に対し期待が膨らむような動画を配信しました。今後は在学生を対象とした動画の配信も予定しています。

また、「②学習支援」の一環として、アカデミックパートナー企業である河合塾グループ株式会社KEIアドバンスと連携し、大学において学修を進めるうえで重要な基礎学力の向上を図ることを目指し「入学前教育プログラム」を提供。来年度の本格導入に向けて全国7大学423名に対し実証調査を行いました。同プログラムでは、運動部学生が入学後にスムーズに学修に取り組むことができるよう、Eラーニングシステムなどを活用し、入学前の学生の準備を後押しします。

【動画】「UNIVASリーダーズキャンプ2020」
(第1回 大学スポーツのエピソード)
https://www.univas.jp/article/12198/

(第2回 大学生活)
https://www.univas.jp/article/12206/

(第3回 ライフプラン)
https://www.univas.jp/article/12212/

(第4回 大学の理解と大学の学び)
https://www.univas.jp/article/12239/

選手だけではなくスポーツを支える存在にも注目

この度の新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、残念ながら開催延期となってしまった「GMGミーティング」「ありもり会議」も1年目の進展といえます。

「GMGミーティング」は、運動部の主務・マネージャーなどに求められる役割仕事の留意点や大学の先行事例を学ぶとともに競技種目・大学横断型の交流を行うことで、さまざまな課題解決の幅を広げることを目指します。

また、「ありもり会議」は、UNIVASの有森副会長 をファシリテーターに、学生アスリートやパラアスリートとの直接の対話の場を設けることで、現場の悩みなどを吸い上げ今後の課題解決に向けた一歩にすることを目指しました。

学生アスリートたちの1年間の活躍を讃える「UNIVAS AWARDS2019-20」

競技成績のみならず、学業充実や安全安心、大学スポーツの盛り上げ等に著しい成果をあげた人・団体に贈られる「UNIVAS AWARDS2019-20(ユニバス アウォーズ 2019-20)」の表彰式が、3月27日(金)に行われました。表彰式はコロナウイルスの感染拡大防止のため受賞者の発表に限定し、全国どこからでも視聴できるようにインターネットにてライブ配信を行いました。

「UNIVAS AWARDS2019-20」表彰式は、大学スポーツを通じて「卓越した人材を輩出する」というUNIVASの理念を体現し、大学スポーツの発展に貢献した学生 アスリートやスポーツに関わる学生、OB・OG、指導者、団体を表彰し、大学スポーツの活性化に繋げることを目的としています。

今回、全国の加盟大学・競技団体より合計111件の応募が寄せられ、各審査を経て、2月28日には「優秀賞」が選出されました。

【動画】「UNIVAS AWARDS 2019-20」
https://www.univas.jp/article/12534/

「UNIVAS AWARDS2019-20」で表彰された部門

「UNIVAS AWARDS2019-20」で表彰された部門は以下のとおり。

1.パーソン・オブ・ザ・イヤー
文武両道を実践し、他の模範となる運動部学生を表彰
2.ウーマン・オブ・ザ・イヤー
文武両道を実践し、他の模範となる運動部女子学生を表彰
3.パラアスリート・オブ・ザ・イヤー
パラスポーツにおいて活躍した学生を表彰
4.サポーティングスタッフ・オブ・ザ・イヤー
学生アスリートや運動部を支える活躍をした学生を表彰
5.スポーツパーソンシップ・オブ・ザ・イヤー
スポーツパーソンシップ溢れるプレーや振る舞いを行った学生を表彰
6.アルムナイ・オブ・ザ・イヤー
卒業後、社会に貢献したOB・OGを表彰
7.コーチ・オブ・ザ・イヤー
人材育成や競技力向上に尽力した指導者を表彰
8.学修機会確保に関する優秀取組賞(団体)
運動部学生に対する学修機会の確保に関する先進的取り組みを表彰
9.成績管理・対策に関する優秀取組賞(団体)
運動部学生に対する成績管理・対策に関する先進的取り組みを表彰
10.安全確保に関する優秀取組賞(団体)
運動部活動における安全対策に関する先進的取り組み事例を表彰
11.大会・プロモーションに関する優秀取組賞(団体)
大会・競技の普及や活性化、集客・応援促進のための大会プロモーションに関する優良取り組み事例を表彰
12.スポーツ統括部局/SA賞(団体)
大学スポーツ振興に関する先進的取り組み事例を表彰
13.「UNIVASCUP2019-20」上位大学
(1)総合ランキング(上位3大学)
(2)男女別ポイント獲得数(各1大学)
(3)男女別競技優勝回数(各1大学)
(4)8地区別ポイント獲得数(各1大学)

初代総合ランキング総合優勝に輝いたのは早稲田大学!

UNIVASアワードの写真

表彰式当日には優秀賞の中から「最優秀賞」が発表されました。 昨年6月から開催された競技横断大学対抗戦「UNIVAS CUP2019-20(ユニバス カップ 2019-20)」の総合ランキング、各部門賞も表彰。指定31競技大会から獲得ポイント数により大学の順位が決定。早稲田大学が、初代大学スポーツ王座を獲得しました。

12,263ポイントを獲得して「総合ランキング総合優勝」を果たした早稲田大学のコメントです。 「この度は、名誉ある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。活躍した各部を代表しまして、御礼申し上げます。部活動、学業と共に、早稲田アスリートプログラム(WAP)で実施しているボランティア等の社会貢献活動にも積極的に参加し、社会で活躍できるような有為な人材になることを期待しています」。

第2位は日本体育大学、第3位は東海大学。10位までの結果は下記の通りとなりました。

順位 大学名 獲得ポイント数
第1位 早稲田大学 12,263ポイント
第2位 日本体育大学 6,059ポイント
第3位 東海大学 6,045ポイント
第4位 立命館大学 3,537ポイント
第5位 近畿大学 3,292ポイント
第6位 山梨学院大学 2,965ポイント
第7位 東洋大学 2,958ポイント
第8位 中京大学 2,711ポイント
第9位 福岡大学 2,685ポイント
第10位 大阪体育大学 2,669ポイント

文武両道を実践し、他の模範となる運動部学生として、「パーソン・オブ・ザ・イヤー」の最優秀賞に輝いたのは、青山学院大学レスリング部の藤井達哉さん。
藤井さんは、競技面では、個人でインカレ3連覇を達成しただけでなく、主将として部を牽引。その他2名をインカレチャンピオンに導きながらも、学業面では、全学の学業平均を大幅に上回り、所属する経済学部の中でもトップクラスの成績をおさめた。加えて、災害支援や学内のイベントでのボランティア活動に積極的に参加し、学内に留まらずそのリーダーシップをいかんなく発揮した。

「最優秀賞という大きな賞を頂き、今までの行動、結果が評価されているようでとても嬉しいです。競技面だけではなく、学業面でも成果を残したいと考えていたので、限られた条件の中での両立できるよう苦慮しました。自分で考えたことが上手くいくまでに何度も失敗しましたが、周りの人達の助言を貰いながら少しずつ成果を積み上げていくことが出来ました。将来は今まで培ってきたものを後進に伝えていきたいと考えています」とコメント。

まとめ

設立から約1年、競技横断型大学対抗戦「UNIVAS CUP2019-20」をはじめ、企業とのパートナーシップ契約を行い、大学生アスリートの競技能力の向上やキャリア形成に関するサポートなど、初年度ながら更なる大学スポーツの活性化に向けて取り組んでいったUNIVAS。

まだ大学や競技団体の加盟数拡大等の課題はありますが、今まで個別の活動であった大学スポーツが大学間・競技間で連携が始まったこと、今後もスポーツと学業の両立に根差した人材育成の活動を継続することで、大学スポーツのさらなる振興に繋がるでしょう。

●本記事は以下の資料を参照しています

スポーツ庁 - 大学スポーツの総合王者はどこだ? 競技横断 大学対抗戦「UNIVAS CUP2019-20(ユニバス カップ 2019-20)」が開催中(2020-04-01閲覧)
スポーツ庁 - 大学スポーツ協会「UNIVAS(ユニバス)」が設立! 期待される大学スポーツの新時代へ【前編】(2020-04-01閲覧)
スポーツ庁 - 大学スポーツ協会「UNIVAS(ユニバス)」が設立! 期待される大学スポーツの新時代へ【後編】(2020-04-01閲覧)
UNIVAS (ユニバス) – UNIVAS (ユニバス) – 大学スポーツ協会公式サイト(2020-04-01閲覧)
UNIVAS (ユニバス) – 新キャプテン対象のリーダーズキャンプ参加者募集!(2020-04-01閲覧)
UNIVAS (ユニバス) – 入学前教育プログラム(学習支援)の実証調査スタートのお知らせ(2020-04-01閲覧)
UNIVAS (ユニバス) – 『UNIVAS Awards2019-20』優秀賞受賞者、受賞団体発表のお知らせ(2020-04-01閲覧)

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